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利用者さんの家として、やりたいことをさせてあげたい。

気さくな様子で利用者さまに話しかけ、スタッフさんにテキパキと指示をしているのは「ナーシングホーム十和音藤阪」の施設長であるTさん。施設内のナースステーションから利用者さまのお部屋へ訪問看護に赴く、看護師のUさん。職種は違っても、志を共にして、日々お互いを頼り合いながら働くチームです。
利用者さんの家として、やりたいことをさせてあげたい。
左:Tさん(介護士・施設長)
右:Uさん(看護師)

自分の考える介護観を
実践してみたかった。

お仕事内容を教えてください。
T
介護歴が長いので介護の指導をして、人がいない時は自分もサービスケアに入ります。その他、職員さんの健康管理や入居案件の業務、施設の見学対応や営業をしたり。ご家族との連携業務などもあります。
U
僕は主に訪問看護なので、利用者さまへの訪問業務をしています。この施設が利用者さまの家なので、それぞれの部屋に伺っています。それに加えて管理業務も管理者と一緒に学んでいる段階です。
IKOI GROUPに入社したきっかけを教えてください。
T
このグループの前は特別養護老人ホームに8年間勤めていたのですが、新しいところで自分の考える介護観を実践してみたいと思っていて。そんな時、IKOI GROUPの「ルポゼ グランデ守口」が新規オープンするというので、オープニングスタッフとして入りました。利用者さまはご家族と会えずに寂しいと感じることもあると思うので。だから、第二の家族のようにとことん寄り添うのが自分の介護観ですかね。
U
僕は前職で大学病院に6年間勤めていて、担当していたのが救命センターや整形外科などといった急性期――症状が急激に現れた患者さんを治療するところで働いていました。急性期の処置がある程度身についた頃、次は何をやろうか?と考えていたのですが、以前、先輩からこちらの会社にお誘いがあったことを思い出して。まずは話を聞いてみようと。その時に、ここの施設のような看護師が24時間常駐しているナーシングホームがある、というのを初めて知りました。今後もこういった施設の需要が増えていくという話もあって、率直に楽しそうだなって思ったのがきっかけです。
T
働き方としては、良いか悪いかは分からないですが、あまり敬語を使わずにフランクに接しています。でも、そんな自分の介護観を受け止めてくれて、会社が思うようにやらせてくれるのはやりがいを感じます。
U
現場での判断をある程度任せられている感じは受けますね。病院では食事含めいろいろ制限すること多かったんですが、この施設では「家なんだから良いよ」と、ある程度、利用者さまの希望に沿って接することができるのが新鮮です。
こちらの施設では介護士と看護師が連携してお仕事をされていると思うのですが、どのようにされているのでしょうか?
U
僕たちは訪問看護の時間が決められており、利用者さまのこと全てを把握できるわけではありません。介護士さんは普段の食事など生活のケアを主にやっていただいているので、僕たちが診れない時間帯の情報をいただけるのが助かります。
T
そうですね、お互い頼りあっていますね。

最後のその時まで、
患者さんを診たい。

なぜ介護業界を選んだのか教えてください。
T
就活している時に友達が介護業界に進んだので自分も興味を持ちました。それと、三人兄弟の末っ子でわがままに育ったんですけど、人に頼られたいという想いもあったんです。それがこの仕事に繋がったというのはありますね。あと、おじいちゃん子だったのも大きいです。
U
前職の大学病院時代は、最後まで患者さまを診れない事がほとんどでした。回復されたら退院、転院されていくので。だから、自分で最後まで診たいという想いがありました。訪問看護という分野に興味があったのもあります。そういう世界に進む男性看護師がまわりに多く、自分で訪問看護ステーションを立ち上げる人も最近は多くて。自分もそういう分野で学んでみたいなと思いました。
印象的だったエピソードや嬉しかった言葉はありますか?
T
利用者さまのご家族に「ありがとう」って言ってもらえたことですね。それと、利用者さまに「ここに来て良かった」って言われるのも嬉しいですね。
U
僕も「ここに来て良かった」って言われたのが何よりも嬉しかったです。

「ここに来て良かった」
と思ってもらいたい。

今後の展望を教えてください。
T
今の若い子たちに介護の楽しさや、やりがいをどんどん伝えていきたいですね。将来的には介護士が足りなくなると思うので、介護士をやりたいと思える子を増やしていきたいです。
U
個人のビジョンとしては管理業務を勉強していきたいです。最終的には管理教育を含めた立場で、会社自体を盛り上げていきたいと思っています。
未来の後輩に向けて、メッセージをお願いします。
T
経験がある方には、やりたい介護ができますよって伝えたいですね。私もあんまりダメって言わないんですよ。なんでもやりたい事はやってもらおうって。ベテランも若いスタッフにも、「ここに来て良かった」って思ってもらえる場所でありたいと思っています。
U
若手はもちろん、ベテランの力も必要になってくる場面があるので、いろんな方々に来て欲しいなと思います。病院に入るだけが看護師の世界ではないので、ここのように会社員として看護師が経験できるのも視野が広がって良いと思いますよ。
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