MEMBERS 社員紹介

ケアする側なのに、自分もケアしてもらっている。

入居する利用者さまの毎日の生活をお手伝いする、特別養護老人ホームで働くOさんと、施設に訪れる利用者さまをケアするデイサービスで働くTさん。新卒同期のおふたりは職場こそ離れていても、こまめに連絡を取り合い、休日も一緒に出かける仲だそう。

左：Oさん（介護士）
右：Tさん（介護士）

明るくて
風通しが良かった。

お仕事内容を教えてください。

私の配属は特別養護老人ホームなので、施設に入居されている方の365日のケアをしています。日勤と夜勤のシフト制です。

私の配属はデイサービスです。規模が大きく、毎日70人くらいの方がいらっしゃいます。元気な方が多いので、毎日ワイワイしています。

お互いに連絡は取り合ったりしているのですか？

私たちが仕事で接触する機会はまったくないんですが。SNSとかで個人的に連絡を取り合っています。

そうですね。加えて、2ヶ月に1回介護技能の基本的なことを勉強するために同期みんなで集まる、ルーキー研修も開催しているのでコミュニケーションは多いほうだと思います。

入社する前と後のギャップはありましたか？

老人ホームには少し閉鎖的なイメージがあったんですが、行ってみたらそんな事はなくとても雰囲気が良くて。施設も清潔できれいですし、明るくて風通しが良かったんです。先輩も優しくて不安な事があればすぐ相談できる環境ですし、自分がいつもと雰囲気が違ったら声をかけてくれたり。

業務でレクリエーションがあるんですけど、利用者さまが盛り上げてくれるんですよ。利用者さまに助けられている。一緒にゲームなどをして、私、こんなに楽しんで良いのかな、ってくらい楽しんでいます！たくさんの方がいらっしゃるので、みなさんのお名前を覚えるのが最初はちょっと大変ですけれど。

母親くらいの年齢の方は娘のように接してくれますし、嬉しいことが多いですね。

必要とされている
ことが嬉しい。

この仕事、今の会社を選んだきっかけは何ですか？

デイサービスや特別支援学校に体験に行く機会があり、心理学を学ぶなかで福祉も少しかじっていたので、もともと興味はあったんです。それに、直接、誰かを助けたいという気持ちがありました。企業に入って間接的に助けてあげるのは、自分的に働いているイメージが湧かなかったんですよね。そんな中で、ここの人事部に大学の先輩がいて、就職サイト経由でオファーをもらって。気になって見学に行ってみたら、楽しそうだなと思いました。

私は介護とは関係のない法学部出身なのですが、大学ゼミの犯罪学の勉強をとおして、今の日本は高齢者犯罪が多い事実を知りました。孤独感から犯罪に至ってしまうので、居場所があることが大事なんです。私にも居場所づくりができるのではと、こういう道もあるのかと福祉業界に興味を持ち始めました。この会社に決めたのは、インターンがきっかけですね。他には無いくらい、身近に接してくれたのが印象的で。利用者さまと接する事ができたり、職場の人とご飯を食べながらお話を聞けたり。実感できて、働くイメージが湧いて。私も楽しそうって思いました。

同期のみんなも純粋にインターンが楽しかったからっていう意見が多いですね。

印象的だったエピソードや嬉しかった言葉はありますか？

印象的だったのは配属して2ヶ月目の時に看取りをした事です。昼間なのでご家族も来られていて、みんなに見守られて温かい空気の中で息を引き取って。言葉にできない経験でした。毎日ていねいに居場所づくりをして、ここで最期を迎えられて良かったなって思われるようにしたいです。

利用者さまとは仲良くなることを心がけていて、よく話しかけるんです。喋りすぎてお風呂のケアが長くなって、先輩に怒られたりもしますが。「今日はあのお姉ちゃん来てないんか？」とか「お姉ちゃんおって良かった」「いつも元気で自分も元気をもらえる」と言われるのが嬉しい。そういう、必要とされている事が嬉しいです。自分の居場所にもなっているっていう。

ご家族のケアもできる
相談員になりたい。

3年後、目指したい姿は？

もともとは人事部志望で、この仕事の魅力を学生にもっと伝えたいと考えていたんですけど、今は相談員に憧れています。現場で働いていて、利用者さまの背景をもっと知りたいなと思うようになりました。

居場所づくりには、利用者さまのご家族も欠かせない存在。私も、ご家族のことをケアできる相談員になりたいなって思います。相談員は、ご家族とケアマネージャーを繋げる仕事。現場の事を知った上でないとご家族にお話ができないので、今の現場経験も大切です。また、社会福祉士や介護福祉士といった資格が必要なので少しずつ勉強をしています。